このたび、株式会社CREAVEは、SNSマーケティングご担当者様・広告代理店様向けに、オンラインセミナー『縦型動画で購買が変わる!InstagramとTikTok最新トレンドと媒体別戦略を解説』へ登壇いたしました。
本記事では、セミナーの内容をレポート形式でお届けします。TikTok・Instagramが購買に与える影響や効果的な縦型動画、企業事例などを詳しくお届けします。縦型動画を活用したい方、SNSマーケティングを強化したい方は、ぜひご覧ください。
■ このレポートでわかること
- TikTok・Instagramマーケティングの重要性
- 縦型動画が与える購買行動への影響
- TikTok・Instagramの最新トレンド
- 実際に成果を上げた企業の縦型動画の活用実績
目次
■ 開催趣旨
TikTokの流行により、さまざまなSNSに縦型動画を投稿、視聴できる機能が実装されました。
しかし、TikTokとInstagramのユーザー属性や利用目的が大きく異なるように、企業のマーケティングにおいても、媒体特性を踏まえた戦略的な取り組みが求められます。
本セミナーでは、株式会社CREAVEとstudio15株式会社との共催にて、TikTok・Instagramにおける縦型動画コンテンツを活用したアカウント運用と広告施策の最新トレンドを、事例を交えてわかりやすく解説いたしました。プラットフォーム別に成果が出るアプローチや実践的な考え方を学べますので、ぜひご活用ください。
CREAVEについて
株式会社CREAVEは、ガイアックスの100%子会社として、SNSを中心としたマーケティング支援を行っています。多様なスキルを持つ約35万人のクリエイターネットワークを活用し、案件に応じて最適な人材をアサインする体制が特長です。
主な事業は、SNSコンサルティング、クリエイターマーケティング、ストックフォト事業の3軸です。クリエイターエコノミーの具体的な取り組みとして、クリエイタープラットフォーム「Snaomart」の運営や「縦型動画研究コミュニティ」の運営なども行っております。
「Snaomart」は、全国のクリエイターが撮影・販売するUGC素材を企業が活用できるプラットフォームで、登録クリエイターの56%が女性、20〜30代が中心です。特に縦型ショート動画に強みを持つクリエイターが多数参加しており、動画の質やトレンド対応力の高さが評価されています。
Instagramマーケティングの重要性
Instagramは、ユーザーの購買行動に大きな影響を与えるSNSとして、多くの企業が注目するプラットフォームです。特に女性ユーザーの利用率が高く、購買につながる情報接点としての重要性が年々増しています。
■ 購買への影響

Instagramは、国内の月間アクティブユーザー数において、全ての年代で女性の割合が高いことが特徴です。

SNSを利用する習慣のある20代から40代の女性を対象に、「SNSがライフスタイルに与える影響」を実施したところ、70%の人が「商品を購入する際にSNSで情報を収集する」と回答しました。また、76.8%の人が「Instagram経由で直接購買行動に影響を受けている」との回答結果が出ております。
この数値からも、SNSが購買に与える影響は大きく、企業のマーケティング活動において必要不可欠といえます。Instagramにどのような情報を蓄積するのかが、企業にとって非常に重要だとお分かりいただけるはずです。
■Instagramの特徴
①多様なフォーマットで各ファネルで最適なアプローチが可能!

1つ目の特徴は、フォロワー外にリーチしやすいリール投稿や、情報を整理して届けられるフィード投稿など、それぞれ興味・関心層に引き込み、影響を与える多様なフォーマットが用意されている点です。さらに、ストーリーズやライブ配信でタッチポイントを通じて、中長期的なファン育成が可能になります。
このような最適なフォーマットがあることで、育成段階、まずは興味・関心を広げていきたい、外部にリーチしていきたいなど、それぞれのパネルで最適なアプローチができるプラットフォームがInstagramです。
②価値共創スキームを推奨
2つ目の特徴は、Instagramを運営しているMeta社が、企業と顧客が協力し合って新しい価値を創造する”価値競争スキーム”を推奨している点です。
③エンゲージメント指標が最も重要な指標
3つ目の特徴は、フォロワー数だけではなく、視聴時間やいいね数、シェア数などのエンゲージメントが、複合的にinstagram上で重要な指標とされている点です。エンゲージメントが、アルゴリズムに大きく影響する傾向にあります。
【Instagramマーケティングが重要な理由まとめ】
- 認知から購買まで幅広いユーザーへ最適化されたアプローチが可能
- Meta社が「価値共創スキームを推奨」を推奨している
- エンゲージメントがアルゴリズムにおいて最も重要な指標
Instagramは中長期的なファン育成と購買促進に優れたプラットフォームのため、そのような目的を持った企業様におすすめです。
ショート動画(リール)の重要性

ショート動画は、今やマスメディアとして急成長を遂げています。15歳から49歳を対象にした調査では、ショート動画のユーザー数が2023年の11月時点から過半数に達しています。
①購買行動への影響

ショート動画が購買に与える影響を調査したアンケートでは、ショート動画が購買行動に与える影響を約70%の人が認めている状態です。1年弱で15%大幅に増え、全く影響しない層は7.4%にまで半減しました。
②ユーザーへの拡散性が高い

2024年12月時点、Instagramのリール投稿は、フィード投稿の2倍以上の平均インプレッション数を獲得しています(黄色の折れ線グラフ)。フィード投稿、ストーリーズ投稿、リール投稿を比較すると、リール投稿が飛びぬけて伸びやすいことがわかります。
③広告市場規模の拡大と広告効果

縦型動画広告の市場規模は急速に拡大しており、2027年には1,942億円規模に達すると予測されています。縦型ショート動画コンテンツの視聴増加を受け、広告主企業による縦型動画を介したコミュニケーション需要が急増していくでしょう。

Meta社は、成果を最大化する動画クリエイティブは「縦型音ありの短尺動画」だと断言しています。また、非縦型動画と比べ、実際に広告CPAが48%改善したという事例もあります。
【ショート動画(リール)の重要性まとめ】
- 約70%の人がショート動画売れの影響を感じている
- Instagram上で最も拡散性が高く、ユーザーへリーチしやすい
- 非縦型動画と比べてCPAが48%改善するなど、広告効果が高い
ショート動画は、売上への影響や広告効果の高さ、拡散力の強さからも重要性が高まっており、Instagramマーケティングにおいても欠かせない施策です。
効果的なショート動画(リール)とは?
Meta社のアンケートによると、消費者の80%以上が、完璧で洗練されたクリエイティブよりも「共感やリアルさを呼ぶ”完璧でないコンテンツ”が好き」「広告で完璧な洗練されたイメージを見るのにうんざりしている」と回答しています。
■Meta社が定義する良いリール動画3大要素
Meta社が定義しているいいリール動画の三大要素は、楽しめること、わかりやすいこと、親しみあるクリエイティブであることです。以上3点を押さえた「あえて完璧ではないリールらしいクリエイティブ」が、伸びやすいクリエイティブとされています。
Meta社が定義する「良いリール動画の3大要素」を押さえているのは、UGC(ユーザー生成コンテンツ)です。UGCは生活者目線で作るため、親しみやすさがあり、共感しやすく、メリットなどがリアルでわかりやすいです。ユーザー生成のショート動画が非常に効果的です。
最新ショート動画事例
株式会社CREAVEで2025年に実施した、クリエイターへのアンケート結果をもとに、各業界のトレンドをまとめました。また、実際の事例を用いて、最新のショート動画について解説していきます。
■美容業界トレンド

美容業界では、SNSで情報収集する理由として、「リアルな感想が知れるから」が1位でした。このアンケート結果から、ショート動画では、手軽にリアルな感想や実際のシーンを伝えることが非常に重要だとわかります。
【Snapmartクリエイターのショート動画事例】
上記の画像は、ミスト化粧水を紹介するショート動画の一部を切り取ったものです。文字入れをして、実際にカバンの中に入れて使っているシーンを訴求しました。UGCならではのスウォッチしている様子や、リアルな感想を文字入れするなど、ユーザに視覚的に分かりやすく伝えることが大切です。
■食品業界トレンド

食品業界では、SNSで情報収集する理由として「レシピ収集」が1位でした。
2位が「カフェ/レストランなどの飲食店情報」という結果になっており、自分も作ってみたい、行ってみたいなど、共感や自分事化させるコンテンツがユーザーに響くことがわかります。
【Snapmartクリエイターのショート動画事例】



一番左は、「スクスクダイズ」という商品を紹介するショート動画です。Snapmartクリエイターが実際に商品を使用し、キャンプでホットケーキなどを作ったレシピ動画をまとめていただきました。
中央の和食の食卓に関しては、「フィットディッシュ」という宅食サービスをSnapmartクリエイターが利用したものです。そのままクリエイターが作ったショート動画をInstagramの広告に回したところ、広告CPAが3分の1まで削減にされました。
美味しそう、私も作れそうとか、これ使ってみたいな、という訴求をできる点がショート動画の強みだと言えます。
■話題のショートドラマトレンド

縦型動画のなかでも、特に話題なのがショートドラマ。ショートドラマとは、スマートフォン向けの縦型フォーマットで制作された1分から3分程度の短冊ドラマのことです。共感ができるストーリーで冒頭の掴みが強く、テンポ良く展開してインパクトがある内容が多い傾向にあります。
①メディア消費行動が変化し、ショート動画への需要が増大
近年、スマホの普及率の上昇に伴う動画視聴体験の変化や、タイムパフォーマンスを重視したライフスタイルの変化により、TikTok・Instagramリール・YouTubeショートなどの短尺動画が急速に需要が拡大。
マーケティングの観点からも、短時間で効果的にメッセージを伝えることが可能な媒体として注目されています。
②ユーザの広告への抵抗感の増加
コンテンツ量増加を背景としたユーザーの広告への抵抗感の増加によって、従来の広告手法の効果が減少傾向にあると言われています。
一方で、ショートドラマにおけるプロダクトプレイスメントは、ストーリーの一部として自然に製品やサービスが登場するため、消費者が広告だと感じにくく、抵抗感なく受け入れられる傾向にあります。
この自然な組み込みにより、ブランドメッセージを効果的に伝えられるため、マーケティング戦略としての価値が高まっているのです。
③ソーシャルメディアの影響力の増大とバイラル効果
SNS上では情報が素早く拡散し、ユーザーが容易にコンテンツを共有できる環境があります。この特性を活かし、ショートドラマはその短いフォーマットと高いエンターテインメント性を通じて、SNS上での共有を促進しやすく、結果として自然にバイラル効果を期待できます。
【事例】オエノングループ 合同酒精株式会社様
株式会社CREAVEでは、ショート動画のショートドラマの制作も行っております。オエノングループ 合同酒精株式会社様の「鍛高譚・TAN TAKA TAN SHISO梅酒」を題材とした、オリジナルショートドラマ制作事例をご紹介します。
公開から1ヶ月でSNS総再生回数120万回を突破。Instagram広告でのCPMは、平均比の2.5倍~6倍ほど効率よく配信できました。エンゲージメント率は平均の10倍以上を獲得し、新規ユーザーへの認知拡大、ブランドの魅力を自然に伝達、さらにユーザーの愛着形成を実現しました。
Instagramにおけるショート動画のまとめ
- 長期的な価値共創や購買促進を目的とする場合、Instagramマーケティングが重要
- 効果を最大化するためにはショート動画コンテンツが鍵
- 効果のあるショート動画コンテンツを制作するためには、UGC/ショートドラマの活用がおすすめ
studio15株式会社とは
studio15株式会社は、TikTokに特化した広告代理事業を軸に、広告運用からクリエイター育成までを幅広く手がけています。広告代理店業務に加えて、クリエイター事務所・クリエイティブ制作・クリエイター育成・TikTok Shop出店支援の5つの柱で支援を展開しています。
なかでも特徴的なのは、自社内に制作機能を備えている点です。TikTokでは“広告らしくないおもしろさ”が重要とされるため、コンテンツ設計や表現力のあるクリエイティブ制作体制が成功の鍵となるためです。
studio15株式会社では、『ドラマみたいだ』をはじめ、自社運用アカウントで100万回再生超のショートドラマを展開しています。キャスティングから制作、運用まで一貫して対応できる体制を強みに、累計300社以上・2,000件超の支援実績があります。
TikTokを活用したマーケティングの重要性
TikTokは、エンタメだけでなく検索や購買にもつながるプラットフォームとして進化を続けています。特に若年層を中心に、情報収集から消費行動までの流れに組み込まれており、企業のマーケティングにおいても重要性が高まっています。
■TikTokの強み
TikTokはレコメンド機能の質が高く、プラットフォーム側がターゲティングしてくれる点が強みです。また、検索ツールとして利用されだしており、それに応じてエンタメ以外のコンテンツも需要が高まってきています。
「TikTokの動画を見た後に、商品を検索したことがある」と回答した人は75%以上、「TikTokの動画を見た後に、美容商品を購買したことがある。」と回答した人は35%を超えたというデータもあります。
①TIkTokはエンタメだけでなく消費者の購買行動を促進している
TikTok社が調査したアンケートによると、「TikTokの動画を見て予定外の購買をしたことがある」と回答した人は30%、「TikTokで紹介された飲食店を訪れたことがある」と回答した人は、36%にまでのぼっています。
TikTok経由の推定消費額を業界ごとにまとめたデータによると、2024年は約2,300億円の消費をTikTok経由で生んだとされています。TikTok経由の推定消費額で特に注目したい点は、金融・保険業界です。金融・保険業界におけるTikTok経由の推定消費額は475.9億円にまでのぼり、このような専門性や権威性の必要な情報も、TikTokでも動画が流れるようになってきていることがわかります。
②TIkTokは広告においてもポジティブな影響を及ぼしている
TikTokはコンテンツをチェックするSNSではなく、コンテンツを ”見る” エンターテインメントプラットフォームです。エンターテインメント性の高い広告は態度変容を促しやすい傾向にあり、ブランド認知度、購買意欲が向上し、広告を見た人が誰かに推奨する可能性が高くなるとされています。
ブランド親和性の向上は15%、購買意欲の向上は14%、広告を見た人が誰かに推奨する動きが15%増加したとされるデータがあります。つまり、広告らしくない広告においても好影響を与えるわけです。
■TikTokマーケティングにおいて重要視すべきポイント
そんなTIkTokの活用は、目的とクリエイティブのすり合わせが非常に重要です。タイアップ、公式アカウントの場合、それぞれ理由と具体例を見ていきましょう。
①タイアップの場合
動画冒頭のインパクトは、いかなる目的においても重要です。しかし、認知向上が目的の場合と、購買促進が目的の場合では、キャスティングとクリエイティブにおいて考えるべきことが異なります。
【認知向上例】
- キャスティング
- 平均再生数の多いクリエイターを起用(規模>ファンの質)
- クリエイティブ
- 再生数の多いトレンドコンテンツを意識
【購買促進例】
- キャスティング
- 再生数よりも、説明が得意なクリエイターを起用(規模<ファンの質)
- クリエイティブ
- 商品の特徴、価格、購入場所を明確に提示
②公式アカウントの場合
クリエイタータイアップとは異なり、公式アカウントは中長期目線が必要です。まずは、登場人物(アカウント)にファンを定着させることが重要になります。
ファン作りのためには、トレンドネタの投稿、ショートドラマなど、見てもらうコンテンツを制作していきます。トレンドに合わせつつ、自社のサービス目的を徐々に出していくという流れが、TikTok公式アカウントのセオリーです。
ファン作りの次は、企業の目的に合わせて、採用促進・購買促進・コアファン作りなど、さまざまな方向性にシフトできます。最近は、採用目的で公式アカウントを使用する企業が増えている傾向にあります。
施策例
ここでは、TikTokを活用して実際に成果を上げた、弊社支援実績をご紹介します。目的やターゲットに応じた施策設計と運用の工夫によって、ファン獲得や購買促進に成功した事例です。
①カルチャーと連携しファンを構築 / 公式アカウント
高速バスのサービスのほか、旅行ツアーを提供しているWILLER MARKETING株式会社様の事例です。TikTok公式アカウントを運用していくうえで、新規ユーザーの獲得、特に若年層の女性フォロワーの獲得を目的に施策を実施しました。
TikTokでは、推し活遠征女子というアカウントとして始めました。実際に推し活で人気のあるクリエイターが制作に携わり、弊社クリエイターの中で、企画を考えながら、アカウントを運用するという体制を取っています。
約1年ほど運用しており、100万回再生を記録するコンテンツも出るアカウントまで成長しました。他のプラットフォームだと難しい方向性だと思いますが、カルチャーを掛け合わせて公式で情報発信するのは、TikTokならではの成功の秘訣と言えます。
【推し活アカウント運用のきっかけ・経緯】
アカウントを立ち上げるにあたり、TikTok上でのWILLERの評価を調査しところ、WILLERはTikTok上で推し活に活用されていることがわかりました。「推し活」はハッシュタグで見ると、25億回ほど再生されており、人気が非常に高いコンテンツです。
さらに、新規ユーザーの獲得、特に若年層の女性フォロワーの獲得したいという目的に推し活が紐づくことから、推し活遠征女子がコンセプトになりました。
【視聴者層の分析と改善を繰り返しファンを構築】
WILLER MARKETING株式会社様のTikTokアカウントでは、推し活女子をメインターゲットに据え、視聴者層の興味関心に合ったコンテンツを企画・配信しています。UGC風の投稿で共感を誘い、視聴者からのコメントをヒントに改善を重ねることで、ファンとの関係性を強化しました。運用者自身が“本物の推し活女子”であることも相まって、当事者目線の動画が高い支持を得ている傾向にあります。
②認知→購買_レック / クリエイタータイアップ
レック株式会社様の事例です。商材は殺虫剤の「バルサン」で、秋以降の需要を作りたいというご相談を受けました。秋口の需要喚起に加え、Amazonへの購買導線設置を目的に、クリエイタータイアップ施策と誘導先リンク+オーガニック投稿を広告に活用する SparkAdsを実施しました。
購買につなげるためには、ターゲットや利用シーンに納得感のあるキャスティングが重要です。そこで、フォロワー数が少なくとも、訴求力高く、商品利用に納得感のあるクリエイターを選定。商材と相性が良い「ライフスタイル」「暮らし系」クリエイティブで人気のクリエイターの中でも、異なるトンマナの4組をキャスティングしました。
その結果、購入2,000件以上、ROAS400%超えと非常に良い成果を生み出すことができました。
TikTok Shop
6月30日にスタートした「TikTok Shop」とは、TikTok内でECサービスを提供でき、動画を視聴したその場で決済まで可能になる機能です。
■AIDMAではなくパルス消費型EC

TikTok Shopは、AIDMA、Attention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)ではなく、パルス消費型ECです。上記画像の右図のとおり、瞬間的にAttentionからActionにまで達します。パルス消費はgoogle社が提唱しており、TikTok Shopではよりパルス消費の傾向が強いです。
■海外ではEC市場を変化させる影響力を持つ
海外ではTikTok Shopが先行してスタートしており、アメリカ市場では、1年で流通額が1兆円超えています。さらに、TikTok Shopで売れた商品が、他のECサイトにおいても売り上げが増加する傾向にあると言われています。
■TikTok内で認知から購入まで全て完結
TikTok内では、認知から購入まで完結でできる機能が4つあります。
- Shoppable videos
- 動画から商品へシームレスに誘導
- LIVE Shopping
- Live配信画面から商品リストへシームレスに誘導
- Shop Page
- クリエイターページに商品リストが設置可能
- Shop Tab
- 公式アカウントに商品リスト(EC機能)を実装
セミナー全体のまとめ
今回のセミナーでは、InstagramとTikTokそれぞれの特性と活用の方向性についても解説しました。Instagramは、露出面の強化やアカウント単位でのエンゲージメントやコミュニケーション継続により、長期的なファン化や購買促進に効果的なプラットフォームと位置づけられます。
一方、TikTokは、以前は認知や話題化に特化した使われ方が主でしたが、Destination LinksやTickTockの導入により、瞬間的な熱量を購買へとつなげる即効性の高い施策も可能になりました。
縦型動画の中でもInstagramとTikTokで特性が異なるので、それぞれの特性を踏まえてプラットフォームを選択しましょう。ただし、最終的にはどちらとも取り組み、何を伸ばしていきたいかなど、目的によってプラットフォームを使いわけることが重要だと言えます。