はじめに
SNSは、ビジネスで活用している企業が増えており、会社やサービスの認知度向上や新商品の情報発信、ECサイトへの誘導、顧客からのイメージを探るためなど重要な役割を果たしています。InstagramやX(旧Twitter)、TikTok、Facebook、LINEなど、様々なSNSがある中で、それぞれの得意なことや利用者層が異なります。
SNSマーケティングを成功させるポイントは、適切なプラットフォームを選び、明確な目的を持って運用することが、成功の鍵となります。どのSNSを利用するか考える前に、SNS毎の特徴を理解し、自社が発信したいコンテンツ内容が適しているかをまずは見極めていきましょう。
◾️ この記事でわかること
- 主要SNS別の媒体とユーザーの特徴
- 企業のSNS使い分け成功事例
- 自社に合ったSNSの選び方
◾️ 目次
1. 主要SNSの特徴と活用方法
総務省が発表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」*1 によると、統計を開始した平成24年からSNSの利用率は年代を問わず増え続けています。今回は全年代で利用率が高く、企業の導入も多い6つのSNSを紹介します。特徴や、企業の活用方法を詳しく解説します。
*1 引用元:https://www.soumu.go.jp/main_content/000887589.pdf
Instagramの特徴と活用方法
媒体とユーザーの特徴
画像や動画などのビジュアルに特化したSNSです。
ファッションやフード、化粧品、旅行など画像や動画映えする商品やサービスとの相性がよいです。他の媒体と比べ、女性の利用率が男性の利用率を上回っているのが特徴です。
画像・動画を中心としたSNSのため、情報収集として利用されることも多いです。
企業の活用方法
- 商品タグを用いたECサイトへの誘導
- インフルエンサーを用いたアイテム紹介・情報発信
- ストーリーズ機能やライブ配信機能を用いた、リアルタイムな情報発信
国内月間アクティブユーザー数
3,300万人(※2019年6月:https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/)
また「Instagramでどういう投稿が向いているか知りたい」という方に向けて、「【CREAVEお役立ち資料】いいね数1.5倍!保存数8.3倍!誰でも伸びる投稿が作れるようになる Instagramコンテンツ制作のポイント」をまとめています。伸びる投稿のポイント解説に加えて、コンテンツの作り方を解説しています。ぜひご活用ください。
X(旧 Twitter)の特徴と活用方法
媒体とユーザーの特徴
画像や動画10~20代の若年層を中心に利用されている短文のコミュニケーションアプリ。
匿名性のため、世の中の出来事や企業の商品やサービスに対して、本音や日々の何気ない出来事のツイートが出やすく、企業のマーケティングリサーチに向いています。
リアルタイム性に優れており、情報の拡散性が非常に高いことがポイントです。
企業の活用方法
- 期間限定の商品告知や、リアルタイムな情報発信
- ポストへの返信機能を用いたユーザーとのコミュニケーションや、意見交換
- トピック別・キーワードを用いた情報収集
国内月間アクティブユーザー数
2,500万人(※2017年10月:https://x.com/XcorpJP/status/923671036758958080)
Tiktokの特徴と活用方法
媒体とユーザーの特徴
2017年にリリース開始後、わずか4年で世界の月間アクティブユーザー数が10億人を突破しており、Instagramの2倍の速度で成長しています。
短尺の縦長動画が中心で没入感が高いのが特徴です。
利用者の多くは10~20代のZ世代であり、若年層をターゲットとしたマーケティングを行う場合はぜひ利用を検討されるとよいでしょう。
企業の活用方法
- エンターテイメント性の高い動画、音楽やダンスなどを用いた投稿
- ループ性がある、繰り返し見たくなるような動画
国内月間アクティブユーザー数
1,700万人(※2021年8月:https://markezine.jp/article/detail/37145)
Facebookの特徴と活用方法
媒体とユーザーの特徴
主に20代以降の利用率の方が高いことが特徴です。
企業の活用の面では、企業の投稿より親和性の高い友人の投稿が優先されるようになり、企業投稿は広告を使わないとリーチを伸ばしにくい状況が続いています。
実名制を前提としたSNSで、結婚や転職などライフステージにおける大きなイベントの報告投稿なども多いため、友人とつながり続けるツールとして今後も長期的な利用が予想されます。
企業の活用方法
- 実名制であることを活かし、特定のユーザー層へリーチができる
- ユーザー層の年齢層が高く30代以降がメイン。この年齢層のユーザーへのアプローチにおすすめ
国内月間アクティブユーザー数
2,600万人(※2021年8月:https://japan.cnet.com/article/35139021/)
LINEの特徴と活用方法
媒体とユーザーの特徴
LINEは、多くの日本人が利用しており、生活インフラ化しているメッセージアプリです。全年代で利用率が高く、特に30代までは90%超の利用率を誇っています。年齢・性別問わず、幅広いユーザーにリーチできることが強みと言えます。
企業の活用方法
- LINE公式アカウントによる、顧客とのエンゲージメント強化が可能(顧客サポートなど)
- プッシュ通知による情報配信(クーポン配信・イベント告知など)
国内月間アクティブユーザー数
9,500万人(※2023年3月:https://www.lycbiz.com/jp/service/line-ads/media/)
Youtubeの特徴と活用方法
媒体とユーザーの特徴
世界最大の動画共有サービスです。若い世代の方が利用率は高い傾向にありますが、アクティブユーザー数は40代が最も多く、次いで50代、30代と続きます。他SNSで投稿ができる「縦型ショート動画」と異なり、長尺の動画が投稿できる点を活かせると良いです。
企業の活用方法
- バックステージ(製品開発の裏側、社員の日常、企業文化など)を紹介する動画の投稿、顧客との距離を縮め、親近感を高める。
- 採用活動を目的とした、企業紹介動画の発信(企業理念、ビジョン、文化、社員インタビューなどを紹介)、企業への理解と共感を深めてもらう。
国内月間アクティブユーザー数
7,000万人(※2022年10月:https://www.thinkwithgoogle.com/intl/ja-jp/marketing-strategies/video/youtube-recap2022-1/)
2. SNSの理解がより深まる 使い分け企業事例 3選
SNS毎の特徴を紹介しましたが、自社ではどのSNSが向いているかわからない方も多いかと思います。媒体特性を理解し、うまくSNSを使い分けて運用している企業の事例を紹介します。詳しく見ていきましょう。
ユニクロ
Instagram:https://www.instagram.com/uniqlo_jp/?hl=ja
Instagramは、画像・動画などビジュアル中心の投稿が重要なことから、1投稿内に複数の商品が掲載しているまとめ投稿や、コーディネートを紹介する動画などを中心に発信
X:https://x.com/UNIQLO_JP
Xでは、タイムライン上がすぐに更新されるためリアルタイム性がある投稿であることが重要です。そのため、「今週のセール品」などお得な情報に加えて、「ヒートテックの着用するタイミングについて」など季節感がある投稿が中心
その他(ユニクロLIVEステーション):https://www.uniqlo.com/jp/ja/livestation/recommend
InstagramやyoutubeなどのLIVE配信機能ではなく、ユニクロは自社のオンラインストアよりLIVE配信を行っています。商品をよりシームレスに見ることができる且つ購入に繋げやすくなっていると考えられます。
※弊社事例ではありません。
セブン-イレブン
Instagram:https://www.instagram.com/seven_eleven_japan/
Instagramは、画像・動画などビジュアル中心の投稿が重要なことであり、情報収集に利用しているユーザーが多いとされています。思わず試したくなりそうなビジュアルが特徴的な食品や、シズル感がある料理写真などを中心に発信しています。
X:https://x.com/711sej
Xでは、タイムライン上がすぐに更新されるためリアルタイム性がある投稿であることが重要です。割引・セール情報や、期間限定のキャンペーンなど、リアルタイム制ある投稿が中心
youtube:https://www.youtube.com/channel/UCyJzyAQtgeBIdy7eobMmZgw
セブンイレブンでの取り組みや、店頭にあるサービス利用方法などを海外旅行者向けに発信などを行っている。
※弊社事例ではありません。
スターバックス
Instagram:https://www.instagram.com/starbucks_j/
Instagramは、画像・動画などビジュアル中心の投稿が重要なことから、投稿されている画像・動画も文字入れが少なく、商品が映えるデザインに統一されています。
X:https://x.com/Starbucks_J/
Xでは、タイムライン上がすぐに更新されるためリアルタイム性がある投稿であることが重要です。ハロウィーンやバレンタインなどのイベント・モーメントを絡めた投稿が中心
LINE:https://page.line.me/601xwgmk?oat__id=3874893&openQrModal=true
LINEの公式アカウントからの新商品の告知などに加え、LINEからはモバイルオーダーが可能。(https://www.starbucks.co.jp/mobileorder/line/)
※弊社事例ではありません
3. 自社に合ったSNSの選び方とは?
もしもこれからSNS運用をしたいと考えている場合、以下の順番で考えていきましょう。
- SNSを運用する目的を決定する
- 自社の顧客層を元にターゲットを決定する
- 自社が作成できるコンテンツを決める
- 競合分析や、リソース・運用体制の確認
SNSを選ぶ際のポイントは特に「2.ターゲットとなる顧客層を決定すること」と「3.自社が作成できるコンテンツを決めること」が重要となります。
CREAVEでは、企業様が取り組むSNSアカウント運用をサポートしています。目的に適した、SNSの選定からコンテンツの方針決定、コンテンツ制作、広告配信やプレゼントキャンペーンの進行などを行っております。
過去、弊社が運用支援させていただいた企業様は認知拡大に繋がる結果を出すことができました。
まとめ
SNSマーケティングは、企業が顧客との関係を深め、売上を向上させるための重要な手段です。目的を明確にすることで、売上アップ、ブランド認知度向上、顧客エンゲージメント、採用活動などに応じた最適なプラットフォームを選定し、効果的な戦略を立てることが重要です。SNS毎の特徴や発信すべきコンテンツがあるため、見極めた上で活用しましょう。
成功事例として紹介した、ユニクロやセブンイレブンなどの企業様を参考に、各プラットフォーム毎の効果的な使い方をぜひご検討ください。
また、弊社CREAVEでは「SNS選び」だけではなく、SNS運用をどう始めるべきかお困りの方に向けて「失敗しないSNSアカウント運用導入ガイド!アカウント初期におさえるべき 3つのステップ」をご用意しています。ぜひご活用ください。
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