このたび、株式会社CREAVEは、SNSマーケティングご担当者様・広告代理店様向けに、オンラインセミナー『作品の認知から自然なブランド認知へ導くショートドラマ戦略セミナー』へ登壇いたしました。

Z世代を中心に、広告らしさを感じさせない“物語性のある短尺動画”への関心が高まり、「ショートドラマ」形式のプロモーションが注目を集めています。

株式会社CREAVEでは、視聴者が物語に自然に入り込み、ブランド体験できるバーチャルショートドラマ(VSD)形式の自社IP『本気出すのは明日から。”マジ明日”』を展開。さらに開始5ヶ月で総再生回数3億回・SNSフォロワー20万人突破という実績を背景に、本セミナーを開催いたしました。

本記事では、セミナーの内容をレポート形式でお届けします。『マジ明日』の事例を題材に作品の認知から自然なブランド認知へ導くためのショートドラマ戦略について解説します。

縦型動画を活用したい方、SNSマーケティングを強化したい方は、ぜひご覧ください。

■ このレポートでわかること

  • ショートドラマ市場について
  • ショートドラマが注目されている理由
  • 『マジ明日』から読み解くVSD(バーチャルショートドラマ)戦略

CREAVEについて

株式会社CREAVEは、クリエイターとの共創体制を活かした、本質的なSNSマーケティング支援を強みとしています。多様なスキルを持つ約35万人のクリエイターネットワークを活用し、案件に応じて最適な人材をアサインする体制が特長です。

クリエイターエコノミーの具体的な取り組みとして、クリエイタープラットフォーム「Snapmart」の運営や「縦型動画研究コミュニティ」の運営、クリエイター向けのセミナー・イベントの開催を行っております。「Snapmart」とは、全国のクリエイターが撮影・販売するUGC素材を企業が活用できるプラットフォームです。

SNSマーケティングとクリエイティブ制作領域にて、戦略から実行まで一気通貫でご支援可能です。成果を生むクリエイティブで、ブランドの可能性を最大化を目指します。

コスメ・食品・インテリア・家電等のtoC商材を持つ企業様、広告代理店様を中心に、SNSマーケティング、クリエイターマーケティングの領域で幅広く支援実績がございます。

ショートドラマ概要/市場について

ショートドラマとは、スマートフォン向けの縦型フォーマットで制作された、1〜3分程度の短尺ドラマです。

【ショートドラマの特徴】

  • 共感できるストーリー
  • テンポの良い展開
  • 没入感
  • インパクト
  • 冒頭の掴みが強い

ショートドラマ市場について

2021年頃から注目され、2024年には大手テレビ局やスタートアップの参入も相次ぎ、「2026年には日本国内のショートドラマ市場は1,530億円規模に達する」と予測されています。今後、映画興行と肩を並べる市場規模への成長が見込まれています。

■ショートドラマが注目されている理由

①メディア消費行動が変化し、ショート動画への需要が増大

近年、スマホの普及率の上昇に伴う動画視聴体験の変化や、タイムパフォーマンスを重視したライフスタイルの変化により、TikTok・Instagramリール・YouTubeショートなどの短尺動画が急速に需要が拡大。マーケティングの観点からも、短時間で効果的にメッセージを伝えることが可能な媒体として注目されています。

②ユーザの広告への抵抗感の増加

コンテンツ量の増加に伴い、ユーザーの広告への抵抗感が増加し、従来の広告手法の効果が減少傾向にあると言われています。一方で、ショートドラマにおけるプロダクトプレイスメントは、ストーリーの一部として自然に製品やサービスが登場するため、消費者が広告だと感じにくく、抵抗感なく受け入れられる傾向にあります。

この自然な組み込みにより、ブランドメッセージを効果的に伝えることができるため、マーケティング戦略としての価値が高まっています。

③ソーシャルメディアの影響力の増大とバイラル効果

SNS上では情報が素早く拡散し、ユーザーが容易にコンテンツを共有できる環境があります。この特性を活かし、ショートドラマはその短いフォーマットと高いエンターテインメント性を通じて、SNS上での共有を促進しやすく、結果として自然にバイラル効果を期待することができます。

CREAVE 自社IP『本気出すのは明日から。”マジ明日”』について

今回、メインでご紹介するのはVSD(バーチャルショートドラマ)という形式です。弊社が自社で運用している『本気出すのは明日から。』通称”マジ明日”の実例をもとに、VSDの特徴や可能性をお話していきます。

■「本気出すのは明日から 。”マジ明日”」by CREAVE

【プロフィール】
TikTok      13.5万人  平均再生数:40万回 平均EG率:8%
Instagram 11.6万人 平均再生数:50万回 平均EG率:5%
YouTube     3.0万人
投稿頻度:1日平均1本 / 尺:30秒〜1分30秒
投稿開始日:2025年2月28日

■“マジ明日”のこれまでの実績

【再生回数】
開始1ヶ月:2,000万回再生回数
開始3ヶ月:8,000万回再生回数
開始6ヶ月:3億回再生回数

【フォロワー数】
開始1ヶ月:3万フォロワー数
開始3ヶ月:6.6万フォロワー数
開始6ヶ月:20万フォロワー数

■“マジ明日”のストーリーとキャラクター

【ストーリー】
人見知り男子高校生の奮闘青春ストーリー。中学時代、猛勉強に励んだものの第一志望に落ち、都会の華やかな私立高校へ進学した勉強一筋の男子高校生たち。恋も遊びも未経験な彼らが、不器用ながらも青春(主に恋愛)を模索していく。

キャストは弊社開催のオーディションにて、選定・起用しました。

『マジ明日』から読み解くバーチャルショートドラマ(VSD)戦略

『マジ明日』では、CREAVE独自の“バーチャルショートドラマ”形式を採用しています。バーチャルショートドラマ(VSD)とは、視聴者が物語の中に入り込むような没入感を与えるショートドラマです。

■従来のシートドラマとバーチャルショートドラマの比較

比較軸従来のショートドラマバーチャルショートドラマ
キャラクター毎回異なる固定キャラ・世界観の統一
撮影・演出カット・SE多用ワンカット・無音・自然体
演者インフルエンサー・著名人の起用も多くみられる役者/タレントの卵を起用
コスト高コスト(1本50万円〜)約1/10で量産可能
接触体験単発的高頻度接触

バーチャルショートドラマは、固定キャラと世界観を統一し、視聴者を作品に引き込むことが特長です。また、リアルな演出で本数を量産することが可能なため、それらの相乗効果から、猛スピードで「コアファン」を獲得することが期待できます。

■“マジ明日”のコアファン獲得までのプロセス

①ターゲットに対して、あるある・共感コンテンツの発信

初期の段階では、ターゲットに対し、青春のあるある・共感コンテンツを発信することがポイントです。その結果、こんな青春送りたい・気持ち分かる・学生時代に戻りたい!などの共感コメントを得られました。

②ストーリーに連続性を持たせ、アカウントを回遊

再生数がある程度安定し、フォロワー数が獲得できてきたら、あるある・共感コンテンツから、キャラクター同士の関係性が発展していくストーリーにシフトしていくことが重要です。その結果、次の展開が気になったり、途中から気になったユーザーが過去動画をさかのぼったり、アカウントを回遊していきます。

その結果、キャラクター・作品に対する感想や応援のコメントを多くいただきました。

③複数接点を重ね、作品・登場キャラクターにファンがつく

このように接点を重ね、接触頻度を増やしていくことで、作品を楽しみに待っているコアファンが続出しました。

■“マジ明日”から読み解くバーチャルドラマの有効性

①若年層へのアプローチに「広告っぽさ」は逆効果

コンテンツ量増加を背景としたユーザーの広告への抵抗感の増加によって、従来の広告手法の効果が減少傾向にあります。2022年ヤフー株式会社による結果では、普段インターネットを利用している際に表示される広告にどの程度ストレスを感じるかを聴取したところ、「強いストレスを感じる」「ややストレスを感じる」と回答した人が7割以上という結果が出ました。

特に、Z世代は“売られる感”に敏感です。サービス紹介ではなく、作品として楽しめるストーリーが必要になります。そのため、サービスの直接的な訴求ではなく、ストーリーを通じてファンを作るショートドラマが最適だと考えられます。

②単発のバズでは効果がない

認知と愛着に必要なのは「接触頻度」です。数本のコンテンツがバズを生んだとしても、一過性の話題化に過ぎず、作品に対するファンを生み出すことは困難になります。

そのため、従来のショートドラマと比較し、制作工数を1/10にした”バーチャルショートドラマ”形式が最適だと考えられます。高頻度な接触を促すことによって、確実なファン化を狙うことができます。

■なぜバーチャルショートドラマ?

知ってもらう/好きになってもらうには、刺激より頻度が重要です。大きな刺激(インパクティブアテンション)より複数回の接触を積み重ねていくことで、コアファンの育成につながります。

【ポイント】

  • 人は何度も経験することをパターン化し記憶する
  • 一過性の話題化ではすぐに忘れられてしまうため、記憶の定着には何度も情報を届けることが重要
  • 人は何度も情報に触れると対象への好意度が高まる*

*単純接触効果=繰り返し接すると印象が高まる心理効果。1968年、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文で発表。

■グッズ販売・メンバーシップコンテンツ開始

『マジ明日』では、総フォロワー20万人突破のタイミングで、公式グッズ販売・メンバーシップコンテンツも開始しました。ファンのロイヤリティを向上させるために有効、かつ新たなマネタイズ源になっています。

■マジ明日×タイアップ事例

【実施詳細】
『マジ明日』の青春ストーリーを軸に、視聴者の心を動かすショートドラマを制作。感情に寄り添う物語の中で、商品を自然に登場させる演出を実現。※タイアップ動画投稿本数:3本 媒体:TikTok/Instagram/Youtube

【実施結果】
総再生回数:570万回
エンゲージメント率:5.1%(一般平均エンゲージメント率の5倍の結果)

※公開1ヶ月間の数値となります。
※一般エンゲージメント率参考
https://www.modash.io/tiktok-engagement-rate-calculator?influencer=%40khaby.lame

ストーリーへの共感コメントだけでなく、商品名に言及するコメントや、香水、香りに関するコメントが多数集まりました。

■バーチャルショートドラマへ期待できる結果

自社サービス・商品へのマーケティング施策として、以下の結果が期待できます。

① ファンベースのブランド認知
広告ではなく作品として届けることで、自然にブランドに触れてもらえます。キャラクターやストーリーに愛着が生まれると、結果的にブランドにも愛着が移ります。

② 高頻度の接触によるロイヤリティ形成
バーチャルショートドラマは 低コストで量産可能なため、継続的に投稿できます。結果として、習慣的な接触 → ファン化 → ロイヤリティ形成が可能です。

③ 拡張性と二次展開 → 自社IP化・長期資産形成
キャラクターやストーリーを軸に展開することで、コラボ施策・グッズ化・イベント連動など二次展開がしやすい。単なる一過性の広告コンテンツにとどまらず、自社IPとしてファンと共に育つ長期的な資産になる。その結果、短期的な“認知拡大”と、長期的な“ブランド価値の蓄積”を両立できる。

アカウント運用型の企業ショートドラマアカウントの成功事例は、多数あります。商品・サービスの直接的な訴求は行わず、”作品・ストーリー”のファンダムを作ることで、ブランドへの自然な認知拡大・愛着醸成を目指せます。つまり、バーチャルショートドラマ形式は、特にアカウント運用型でのファンダム形成に最適だといえます。

■バーチャルショートドラマがおすすめの企業様

  • 単発のリーチだけでなく、“想起されるブランド体験”をつくりたい方
  • 商品の“情緒的価値”を伝える手段に悩んでいる方
  • 中長期で、ファンを惹きつけるSNS資産を構築したい方
  • 若年層(Z世代〜ミレニアル)へのアプローチに課題を感じている方
  • 自社IPを軸とした新しいブランド展開を模索している方

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