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■ この記事でわかること

  • Instagramのアルゴリズムの概要
  • アルゴリズムを意識した運用が必要な理由
  • アルゴリズムを踏まえた投稿形式別の重要なポイント

■ 目次

  1. はじめに
  2. アルゴリズムとは
  3. Instagramのアルゴリズムについて
    • Instagramの基本概念
    • Instagramのアルゴリズム
  4. アルゴリズムを踏まえた投稿の作り方
    • Instagramで投稿できるコンテンツ形式
    • 投稿形式別の重要なポイント
      • フィード
      • リール
      • ストーリーズ
  5. まとめ

皆さんは、現在どれくらいの企業がSNSを活用しているかご存知でしょうか?2023年9月の調査*によると、BtoC企業の74.6%がSNSを導入していることがわかっています。活用しているSNS媒体の内訳では、Instagram21.0%>Facebook17.4%>LINE16.5%と、InstagramはBtoC企業が最も活用しているSNSということがわかりました。

多くの企業が活用するInstagramにおいて、「発信する情報を、伝えたいターゲットに届けるにはどうすればいいのか」と悩まれている方も多いのではないでしょうか?効率的なInstagram運用の実現には、媒体の特徴やアルゴリズムを理解することが重要です。そこで、本記事ではInstagramのアルゴリズムについて解説します。媒体やアルゴリズムへの理解を深め、認知度や売上の向上に繋げていきましょう。

2. アルゴリズムとは

アルゴリズムについて

アルゴリズムは直訳すると、算法や問題を解くための手順・規則を意味する言葉です。SNSマーケティングにおけるアルゴリズムとは、「投稿がどのような投稿かを評価・分類し、ユーザーにどのような投稿を表示するかを判断するルール」のことを指します。アルゴリズムは各SNS媒体によって異なりますが、投稿内容や評価、ジャンル、ユーザーの行動データなどに基づいて複合的に判断し、ユーザーにとって興味関心が高いと考えられる投稿を表示するよう最適化されています。

アルゴリズムを意識した運用が必要な理由

アルゴリズムは各SNS媒体のルールとも言えるため、ルールに沿った運用をしなければ、投稿を多くのユーザーにリーチする(届ける)ことは難しく、いいねや保存・コメントなどのリアクション(エンゲージメント)を獲得することも、フォロワーを増やすことも難しいといえます。

また、アルゴリズムは、ユーザーの行動パターンや利用傾向の変化といった時代の流れとともに、常に更新され変化しています。SNSプラットフォームが、ユーザー体験の向上とコンテンツの質を高め、成長し続けるために改善を目指しているからです。Instagramにおいても例外ではなく、もともと画像をテキストをともに投稿する形式(フィード投稿)のみでしたが、投稿を検索・発見できるハッシュタグ機能や発見タブの導入、より気軽に投稿できる形式や、動画を投稿できる機能や形式の導入など、ユーザーの行動や利用傾向にともなって機能やアルゴリズムを変化させてきました。

3. Instagramのアルゴリズムについて

Instagramの基本概念

Instagramは、”「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」弊社は、Instagramが毎日インスピレーションを得ることができる場所になることを願い、利用者が自分自身を表現し、大切な人を身近に感じて、情熱を生き方に変えることができる安全でインクルーシブなコミュニティを育成しています。”とメッセージを打ち出しています。

引用:https://about.meta.com/ja/technologies/instagram/

ここからわかるように、Instagramは「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」を基本理念としていることから、ユーザー同士の近さやユーザーとコンテンツの近さが重要視されていると考えられます。ユーザーにとって興味関心・関連性の高いユーザーやコンテンツを最適化して表示し、好きなものをより多く発見できるよう促すアルゴリズムを実装していると言えます。そのため、「先ほど見た投稿と似たジャンルの投稿が表示されることが増える」ということや、「よく見る、フォローしているアカウントのストーリーズや投稿が上位表示される」ということが起こります。

Instagramのアルゴリズムについて

Instagramのアルゴリズムは、上記の基本理念にもとづいて設計され、さまざまなアルゴリズム、分類システム、プロセスによって決定されていると言われています。特に最も重要な要素は、「シグナル」といわれる、いいねやコメント、シェア、保存、フォーマットといった要素を考慮した情報のことです。投稿がシェアされた時間や、使用しているデバイスはスマートフォンかPCか、動画に「いいね」する頻度はどのくらいかなど、ありとあらゆるもの数千個のシグナルをもとに、アルゴリズムランキングが決定されています。これによって、ユーザーの好みに合わせてパーソナライズされたコンテンツが表示されるようになっています。

4.アルゴリズムを踏まえた投稿の作り方

Instagramで投稿できるコンテンツ

Instagramには、主に4つのコンテンツがあり、それぞれ仕様や役割、重要視するポイントが異なります。まずはそれぞれの仕様について簡単に説明します。

< リールの仕様 >
Instagramのリール(Reels)とは、Instagram内で視聴できる最長90秒の縦型ショート動画を投稿できる機能です。豊富なテンプレートやテキスト、エフェクト、オーディオツールなどを活用してショート動画を制作し、投稿することができます。

Meta社は「リールとは、Instagramで簡単に作成して楽しく視聴できる短尺動画です。誰もが参加したくなるような魅力的な動画を通じて、コミュニティと楽しくつながれます。クリエイターにとって、自分と同じ興味・関心に熱中しているコミュニティを見つけるのにこれ以上の方法はありません。」と定義しています。

秒数最大180秒
BGMInstagram音源およびオリジナル音源
サイズ比率9:16(1080×1920px)
ファイル形式MOVまたはmp4
キャプション最大2,200文字
ハッシュタグ最大30個

< フィードの仕様 >
Instagramのフィード(Feed)とは、数ある投稿の中で最も基本的なもので、画像や動画と、キャプションと呼ばれるテキストを一緒に投稿できる機能です。ユーザーのタイムラインに表示され、投稿した画像や動画は、プロフィール画面に蓄積されます。

Meta社は「Instagramフィードはモバイルファーストの投稿先であり、利用者が写真や動画をシェアし、コミュニティとつながって、好きなものを探す場所です。ビジネスにとってフィードとは、ブランドストーリーを視覚的に伝え、商品を紹介し、自社が提供する商品やサービスへの関心を深めてもらう場所です。」と定義しています。

投稿枚数最大20枚 (画像・動画 混同可)
※動画は60秒まで
※2024年8月に10枚から20枚に変更
サイズ比率アスペクト比1.91:1 ~ 4:5
※サイズの併用不可
キャプション最大2,200文字
ハッシュタグ最大30個

< ストーリーズの仕様 >
Instagramのストーリーズ(Stories)は、スライドショーのような形式で画像や動画を投稿できる機能です。テキストを入力したり、フィルターをかけたり、gifスタンプを押したり、音楽を追加したりと機能も豊富で、フィードやリールとは異なり、投稿後24時間で表示されなくなる点が大きな特徴です。

Meta社は「Instagramストーリーズは、個人やビジネスが短尺・縦型の画像や動画をシェアできる場所で、シェアしたコンテンツは24時間後に表示されなくなります。スピーディで印象的にコンテンツが表示され、楽しめるようにデザインされています。ストーリーズ広告を使うと、ブランド認知度を向上させ、ウェブサイトへのトラフィックを増やすことができます。広告に商品をタグ付けすれば、アプリ内での購入が簡単になります。」と定義しています。

投稿表示時間3秒
表示形式フルスクリーン表示(9:16)
投稿期限24時間で自動的に削除
(ハイライト機能あり)
使用できる機能例テキスト・スタンプ・
GIF・アンケート機能
カウントダウン・音楽
お題・リンクなど
ハイライト24時間で消えてしまうストーリーズをホーム画面に表示し続けられる機能

コンテンツ形式別の重要なアルゴリズム

次に、コンテンツ形式別に重要となる指標とそのアルゴリズムについて解説します。

< リール >

  1. ユーザーの行動
    • ユーザーが特定のアカウントのストーリーズをどれくらい見ているかも考慮されます。よく見ているアカウントのストーリーズは優先して表示されます。
  2. 投稿者とのやり取り
    • フォローしていない投稿者のリールも多く表示されますが、過去にやり取りがあった投稿者は特に優先され、その投稿にどれだけ興味があるかが判断されます。
  3. 視聴時間
    • どれだけ視聴されたかは重要な指標となります。1回の視聴に留まらず2回、3回とループ視聴が発生した場合は、視聴時間が増加します。
  4. リールの内容
    • 動画に使われている音楽やビジュアルといった内容が人気の指標となり、リールがどれだけ魅力的かが判断されます。
  5. 投稿者の人気
    • ユーザーと投稿者の関係性が深いほど、その人の投稿が優先されます。友人や家族など、親しい関係である可能性も考慮されます。

< フィード >

  1. ユーザーの行動
    • 「いいね」、シェア、保存、コメントなどのアクションを基に、ユーザーがどんなコンテンツに興味を持っているかが学習されます。中でもリーチ数・リーチ当たりのシェア数はより重要な指標となります。
  2. 投稿の人気
    • 投稿の人気は、どれだけ早く多くの反応を得たかで判断されます。具体的には「いいね!」などのアクションがどれだけ速く行われたかが重要です。
    • また、投稿の日時や位置情報も考慮されます。反応を早めるためには、フォロワーがアクティブな時間帯に適度に投稿を行い、その後にストーリーズで告知すると良いです。
  3. 投稿者の情報
    • 投稿者がどれくらい興味深いかは、最近どれだけ他のユーザーとやり取りがあったかで判断されます。
  4. 投稿者との関係性
    • 過去にその投稿者とどれだけやり取りをしてきたかが基準となり、興味の度合いが測られます。例えば、互いにコメントし合っているかどうかが影響します。

< ストーリーズ >

  1. 閲覧履歴
    • ユーザーが特定のアカウントのストーリーズをどれくらい見ているかも考慮されます。よく見ているアカウントのストーリーズは優先して表示されます。
  2. エンゲージメントの履歴
    • ストーリーズに対して「いいね」やメッセージを送る頻度も重視されます。アンケートや質問スタンプを使って、エンゲージメントを増やすことが効果的です。
  3. 親密度
    • ユーザーと投稿者の関係性が深いほど、その人の投稿が優先されます。友人や家族など、親しい関係である可能性も考慮されます。

各コンテンツの仕様や、伸びる投稿をつくるコツについては、以下の資料で詳しく解説していますので、ぜひ参考にご覧ください。

5. まとめ

今回、Instagramのアルゴリズムについてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。情報が溢れ、ユーザーが情報を取捨選択するこの時代に、企業が効果的なSNSマーケティングを実現するには、ユーザーや媒体、そのアルゴリズムの理解は必要不可欠といえます。また、アルゴリズムは、常に進化しているからこそ最新の動向をいち早くキャッチアップし、それらを意識した運用を行う必要があります。

「自社のリソースでは効果的な運用が難しい」「SNSの知識や、ノウハウ、アルゴリズムのアップデート情報が社内に足りない」など、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。本記事が貴社のInstagramアカウント運用やマーケティングの一助となりましたら幸いです。


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