株式会社CREAVEは、今年2024年2月に始まりました!
株式会社ガイアックスの中にあったGENIC LAB事業部と、子会社スナップマート株式会社が正式に事業統合し支援内容を広げて、社名を株式会社CREAVEとして新たなスタートをきった1年。
各チームのマネージャーに2024年を振り返ってもらいました。
■話を聞いた人
■プロダクトチームの役割と挑戦
ープロダクトチームはどんな役割ですか?
Snapmartのクリエイター獲得・育成とSnapmat事業の売上拡大が役割です。
クリエイターとクライアントの架け橋となるCREAVEでは、クライアントニーズに応えるためにも、そしてSnapmartに登録してくれているクリエイターの皆様の可能性を広げるためにも、登録クリエイターの量と質の両方を適切に伸ばしていく必要があります。また、2024年下半期は、Snapmartのプラットフォーム自体の可能性を広げるためにも、マーケットプレイス事業拡大推進も方針に追加して施策を実行してきました。
ーSnapmartのクリエイターの獲得・育成施策ではどのようなことを実施したのですか?
獲得の部分では、クリエイター獲得手法の検証を行いました。
Snapmartのコンテンツの1つに「アンバサダー」という商品の魅力を撮影して発信する楽しみ方があります。その「アンバサダー」へ挑戦してくれるクリエイターを広告から獲得するためには、「商品がもらえて試せる」ことを訴求するのが良いのか「撮影や発信が仕事になる」を訴求するのが良いのか、またどのような手法でクリエイターを集めることが適切なのかの検証をしました。
育成の部分では、Snapmartアプリの改善やコンテスト施策を実施しています。2024年は、登録クリエイターの見える化のための「興味のあるカテゴリー登録機能」の追加、アプリのポップアップ機能の追加、アンバサダー施策への「初挑戦枠」の追加など、SNS投稿必須コンテストの開催などを行いました。
ー-Snapmartのクリエイターの獲得・育成施策の中で上手くいった施策を1つ教えてください。
SNS投稿必須コンテストは、とても上手くいきました。
Snapmartに登録したクリエイターが、「アンバサダー」に挑戦してくれる事を1つの指標にしているのですが、「アンバサダー」に挑戦した事がないクリエイターにとってのハードルの1つが「SNS発信」です。なので、SNS発信に慣れていただくために、Snapmartの主催のコンテストでSNS投稿が必須のコンテストを実施してみたところ、過去コンテストよりも、アンバサダー応募転換率が7.6倍になりました。「こんな企画を待ってました!」とクリエイターから感想をいただくこともできました。
ーマーケットプレイス事業拡大推進はどのようなことをされましたか?
生成AI学習用向けプラン、APIプラン、コンテストプランなどの提供を開始しました。
35万人のクリエイタープラットフォームで、460万点の多種多様な素材が集まっているという自社サービスの強みを生かしながら、新プランを含む顧客拡大の施策を幅広く実施・検証し、顧客ニーズをつかめた下期でした。
■コミュニケーションチームの役割と挑戦
ーコミュニケーションチームはどんな役割ですか?
Snapmartの登録クリエイターの盛り上げを行う役割です。
オンラインイベント等のスキルアップやモチベーションアップにつながる場やコンテンツを考えたり、SNSを通じてコミュニケーションをとったり、クリエイターさんと様々な接点を作り盛り上げを行っています。また、縦型動画研究コミュニティも運営して、ショート動画を制作できるクリエイターを育成しています。
ー2024年はどのようなオンラインイベントを行いましたか?
2024年は合計13個のオンラインイベントを開催しました。
クリエイターの皆様からのリクエストに合わせて企画したり、営業から出てくるクライアントのニーズに合わせて企画しています。
その中でも、2024年からは有料イベントに挑戦し、また過去のイベントを販売する「ラーニングスタジオ」をリリースしました。
ー無料だったイベントを有料にすることや、イベントの録画を販売することに葛藤はなかったですか?
ありました!これまで無料だったので、どれくらいクリエイターさんに受け入れてもらえるだろうか…という不安がありました。チームメンバーで話し合う中で、これまでのアンケートでも「有料でも参加したい」「自分のペースで勉強したい」などの声があったので、有料にする価値はあると判断して挑戦しました。結果、有料イベントの参加者や講座購入者も順調に増えていますし、イベントを通じてたくさんのクリエイターさんのスキルアップしたいという熱量に触れられて、毎回達成感がいっぱいです。
ークリエイター向けの施策をする上で大事なことはありますか?
クリエイターの理解と、ニーズの汲み取りが大事だと考えています。
コミュニケーションチームのメンバーは、全員が自分自身もクリエイターとしても活動しています。
だからこそ、クリエイターの解像度も高く、新しい施策に関してはクリエイターからの見え方を気にしながら実行することができていると思います。
■セールスマーケチームの役割と挑戦
ーセールスマーケチームはどんな役割ですか?
案件獲得の糸口をつかむ役割です。
簡単に言ってしまえば商談獲得ですが、売上の1歩目となる大事な役割だと感じています。
売上の拡大=受注には、CREAVEのサービスを必要とする企業を見つけて、アプローチして、ニーズを顕在化する事が必要不可欠です。セールスマーケチームはその糸口を見つけ、お客様と営業を繋いでいます。
ー2024年はどんな施策を実行しましたか?
セールスマーケチーム自体が、2023年末に立ち上がったチームなので、全ての施策が初めてでした。限られた予算とリソースの中で、1つ1つは大きくないけれど、まずはやってみる!そして続ける!をやった1年でした。
具体的には、11月末まででプレスリリース99本、セミナー11回開催、コラム記事29件公開、お役立ち資料の公開6本、調査レポートの公開を行いました。その中でも10月に初めて行った調査レポートの公開では、商談を11件創出する事ができ手応えを感じたため、12月から定期的に実施することが決定しました。
ーまずはやってみる!そして続ける!の大事さを感じたエピソードはありますか?
プレスリリースを始めた当初は直接問い合わせがくることもないし、何に繋がっているかわからない状況だったのですが、最近は商談の中でCREAVEを知ったきっかけを営業からヒアリングした際に「プレスリリースを見て」と言われる事が増えてきています。またプレスリリースの閲覧件数も回数を重ねるごとに、PVが10,000回を超えた時も続ける大切さを感じました。
CREAVE主催の企業向けのマーケティングセミナーでも、セミナーの告知メルマガを見て営業にお問い合わせが入り商談に繋がったり、元々サービスの導入を検討していただいていた企業様が、セミナーを視聴したことで受注の後押しになったりしています。最初はセミナーへの集客にも苦戦していましたが、他チームメンバーへの協力依頼も徹底して行うようにしたところ、初回の4倍のセミナー参加人数を広告費なしで集客できるようになりました。
1つ1つは小さいけれど、やってみて、工夫しながら続けてきたことで、しっかりと成果に繋がっていると実感しています。
■新規提案チームの役割と挑戦
ー新規提案チームはどんな役割ですか?
案件受注とクライアントニーズを満たす新プラン立案をする役割です。クライアント、クリエイター、CREAVEの3者が良い形での本質的な提案をして、CREAVEを選んでもらうことをミッションとしています。また日々、様々な方々とお話をする立場なので、その話からCREAVEの中での提供できることをプラン化していく役割も担っています。
ー2024年はどんな挑戦を行いましたか?
上流からの提案に挑戦した1年でした。
現在のCREAVEの営業メンバーは、旧スナップマート株式会社からの営業で構成されています。スナップマートの時代は、「アンバサダープラン」や「商品撮影プラン」などのSNSマーケティングの課題の中でも、課題が明確になっている事に対しての提案を行ってきました。しかし、株式会社CREAVEになった事で、クライアントの中でも課題が明確になっていない事に対するコンサルティング営業や、マーケティング施策の中でのSNSの立ち位置を整理した上での提案が増えました。最初はどうしても、既存のプランに落とし込むような提案をしてしまうことが多かったのですが、「プランを売らなくていい。CREAVEにできないことはない。だから課題解決の方法を提案して。」というフィードバックをし続けて、下半期になってくると上流から入り込むような提案での受注がかなり増えてきました。
ー2024年はどんな新プランをリリースしましたか?
2024年は新プランを6件リリースしました。
日々営業をしていく中で、既存のアンバサダープランでこんな座組みができたら…をリリースしたり、ショート動画やショートドラマの需要に合わせてリリースしました。
ー営業の提案の幅も広がり案件が増える中で、チーム体制をどう整えていきましたか?
営業が営業活動に専念できるように、営業アシスタントにステップアップ制度を設けました。
CREAVEの営業アシスタントは優秀で意欲的なメンバーが多いので、新しい業務を任せる機会を増やして、いきました。
また営業アシスタントの手も開けるために、ルーティン業務やマニュアルがあれば誰でもできるような業務に関しては業務委託のアシスタントメンバーも採用して業務を切り出して依頼をする体制も整えました。
■SNS運用チームの役割と挑戦
ーSNS運用チームはどんな役割ですか?
SNS運用案件の受注後の安定運用、顧客満足度向上、顧客単価向上を目指す役割です。
SNS運用チームは案件を進行管理するPMコンサルメンバーと、制作を担当するクリエイターに分かれています。
PMコンサルメンバーは、クライアントの要望を受け入れながら、制作クリエイターの特性を活かし、アカウントの成長のためにPDCAを回しながら信頼関係を構築していきます。
制作を担当するクリエイターは、自分の専門スキルを最大限活かし、アカウントの成長のための改善や提案にも意見を出しながら制作をしていきます。
またSNSの世界は変化が早く、世の中の災害やニュースなどにも影響をされるので、SNS運用チームが率先して情報をアップデートして対応していくことも求められています。
ー2024年はどんな挑戦をしましたか?
SNS運用チームもマニュアルやチーム体制も明確に構築されていない状態からのスタートだったので、マニュアル構築から始めそれが実走可能なのかを探りながらアップデートを重ねた1年でした。
また、親会社ガイアックスの中から、子会社として独立した事により、クリエイティブ制作の受託のような状態から、自分たちがクライアントの前に立ち提案をしていくような立場になったことが大きな変化でした。言われたことを言われた通りにキチンとするだけでなく、メンバーそれぞれが、熟考し最適解を出すシーンが多くなり、頭を悩ませながらも乗り越え、個人個人がすごく成長した一年だったと思います。
ー情報のアップデートはどのように行っていますか?
日頃から各メンバーで情報収集をするように心がけています。主にGoogleアラートでSNSにまつわるキーワードを設定していたり、SNSに触れる時間を増やし事例をブックマークをしたりピンタレストで保存するなど工夫をしています。
また、自身で蓄積するだけでなくSlackの #TIPS共有 チャンネルで情報の横展開をしています。更に、毎週オンラインでTIPS共有会を実施しているので、そこで資料化してメンバーに展開するようにもしています。
ークリエイティブ制作の幅も広がったと思うのですが、どのように体制を作っていきましたか?
CREAVEの制作チームは多様なスキルを持つ業務委託のクリエイターの皆様で構成しているのですが、2024年も15名の業務委託のクリエイターさん達を採用しました。
また、これまであまりなかったデザイナー/動画クリエイターが企画からデザイン/動画編集まで一貫して担当する制作や、ノーコードツールStudioやwebデザインツールFigmaを活用した制作なども行いました。
■経営企画チームの役割と挑戦
ー経営企画チームはどんな役割ですか?
事業戦略の立案と実行、全社的な新規施策の推進、組織基盤の構築の役割を担っています。
全体の方針や方向性を決定し、重要な課題に対して効果的なアクションを起こしていきます。また常に新たな柱となる事業の創出に向けて、新規プロジェクトを検証し、実行すること、人事制度やバリューの策定、採用活動を通じて強固で柔軟な組織体制を整えるようなことを行っています。
-2024年はどんな施策を実行しましたか?
2024年上半期は、事業拡大を見据えた組織基盤の構築を進めました。その中の1つとして全社で大切にする価値観(VALUE)の策定や、人事評価制度のアップデートを行いました。
また新規事業の創出という観点では、ショートドラマ制作事業とインバウンド事業の新規プロジェクトを開始しました。ショートドラマ事業では、複数の企業と連携した取り組みが決定し、CREAVE内でゼロから制作体制を構築し、2025年の上半期に公開できるショートドラマが多数控えています。
インバウンド事業では、マーケティング支援として入り込んでいたクライアント企業とともに、訪日外国人向けの寿司作り体験ワークショップを立ち上げました。10月にワークショップの申し込み受付を開始し、トライアンドエラーを重ねながら順調に事業を拡大しています。
–どうしてショートドラマを始めようと思ったのですか?
2023年3月くらいから、企業がショートドラマを活用する事例が出てきました。TikTok広告で、若年層からコメントなどのエンゲージメントが多くついている広告がショートドラマ風の広告だったこともあり、自然な商品訴求ができる新しい広告の形なのではないかと可能性を感じました。クライアントに話してみても興味は持ってもらえることから、しっかりと事業として始めて見ることにしました。
–インバウンド事業はどうして始めようと思ったのですか?
SNSマーケティング領域の中で、未来に向けてどう事業を広げるかを考えた時に、「訪日外国人」や「海外」のワードは社内で前から話題に上がっていました。そのためにも、自社サービスとしてインバウンド領域の事業を行い、マーケティングノウハウを会社として蓄積する必要性を感じ、寿司ワークショップを開始しました。
–VALUEを策定して半年。どうですか?
これまで2つの組織が大切にしてきたこと、そしてCREAVEとなって新しく大事にしていきたいことを洗い出して作った過程があったのが良かったと改めて思っています。
これっていいんだっけ?悪いんだっけ?の個別の議論が不要になって、各マネージャー、メンバーが自発的に同じ方向に向かって走れるようになった気がしています。
だけどVALUEは作って終わりではないので、これからも常にブラッシュアップしていきたいと思っています。
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■最後に2024年を漢字1文字で表すなら?
「築」
振り返ると2024年は今後の飛躍的な成長に向けて、基礎を着実に築き、準備を進めた1年だったと思います。そういう意味で、今年を象徴する漢字を選ぶなら、『築』かなと!
2024年2月に、CREAVEとして社名を新たにスタート。上半期にはサービス統合や組織統合、新体制の構築、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の策定、新サイトリリースなど、会社全体の基盤を整える取り組みを行いました。一方で下半期は、各チームが事業拡大に向けてさまざまな挑戦を重ねてきました。
今年築いた一つ一つの取り組みを確実に成果に繋げ、2025年は、飛躍の年として、CREAVEが目指す未来を形にしていきたいです。
マネージャー陣から、各チームの2024年の振り返りを行っていただきました。
2025年1つ目のコラムでは、この振り返りを踏まえて2025年の、そしてその先の未来についてもインタビューしていきたいと思います。
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